SBIソーシャルレンディング 比較

ソーシャルレンディング全般とクラウドファンディングについて、調査と検証をおこなっていくブログです。

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SBIソーシャルレンディングについて、また、ソーシャルレンディング全般について、調査と検証をおこなっていくブログです。

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■ ソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい人と、投資したい人をインターネットでマッチングさせるサービスの総称です。

ソーシャルレンディングとは?

また、海外では、ZOPA、Prosper、LendingClubといったソーシャルレンディング事業者が有名です。

■ 日本のソーシャルレンディングについて

日本では、SBIソーシャルレンディングmaneoAQUSHの3社がサービスを展開しております。

日本では、お金を貸す事について法律がとても厳しくて、サービス開始までどの会社も紆余曲折を重ねた模様ですね。

とくにSBIグループがソーシャルレンディング事業を始めるにあたっては金融庁に公式な方法で問い合わせを行っており、興味深いところです。

金融庁へSBIグループが問い合わせを行った内容についてはコチラ
その回答はコチラ

また、SBIソーシャルレンディング社maneoAQUSHともに、当初は個人向けの無担保貸付向けのソーシャルレンデイングファンドを扱っておりましたが、焦げ付きが多数発生したのか、現在、無担保ローンを扱っているのは、AQUSHのみとなります。

なお、SBIソーシャルレンディング社、maneo社は不動産を担保にした融資をメインに扱っている模様です。

■ SBIソーシャルレンディングの比較

SBIソーシャルレンディング社が扱っているソーシャルレンディングファンドは下記のとおりとなっております。

■ SBISL証券担保ローンファンド

ファンド概要:SBIソーシャルレンディング社がSBI証券のお客様に対して証券を担保にお金を貸し付ける事業に投資するファンド。
予定運用利回:2%
運用期間:約1年
現在の運用実績:下図をご参照

SBIソーシャルレンディング


■ SBISLコーポラティブハウスローンファンド

ファンド概要:SBIソーシャルレンディング社が複数の人が集まって組合をつくり”コーポラティブハウス”の建設を目指す際の資金を融資する事業に投資するファンド。組合員同士が連帯保証に入る点、コーポラティブハウスを建設する用地が担保となる点等から、比較的安全性が高いファンドとなります。
予定運用利回:2%
運用期間:約1年
現在の運用実績:下図をご参照

SBIソーシャルレンディング


■ SBISL不動産担保ローン事業者ファンド

ファンド概要:SBIソーシャルレンディング社が不動産を担保に融資を行う事業者に資金を貸し付ける事業に投資するファンド。
予定運用利回:3%
運用期間:約1年
現在の運用実績:下図をご参照

SBIソーシャルレンディング


SBIソーシャルレンディングでは、現在、新規に投資家登録を行い出資を行った投資家に対して1%をキャッシュバックするキャンペーンを実施しております。
また、投資家登録を行う事で、最新の運用実績などが閲覧できます。

SBIソーシャルレンディング


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まずは手始めに、最大手企業であるSBIソーシャルレンディングの商品について、分析を行ってみました。

この会社が取り扱う商品は、概ね利回り2%~5%の範囲内で、マネオの5%~8%やアクシュの無担保ファンドの8%台の利回りに比べてかなり低いのですが、殆どの商品で担保があるという点が特徴により、元本毀損リスクを抑えています。

「え!担保のあるなしで金利が2%~3%しか違わないの!?」というツッコミはさておき、現在、SBIソーシャルレンディングでは、3つの商品を取り扱っているようですので、それぞれ考察してみたいと思います。

  1. SBISL証券担保ローンファンド(投資家利回り2%)
  2. SBISL不動産担保ローン事業者ファンド(投資家利回り3%)
  3. SBISLコーポラティブハウスローンファンド(投資家利回り4%~5%)

1. 証券担保ローンファンド(投資家利回り2%)

この商品の概要ですが、HPを確認するとおよそ下記のとおりとなっています。

【融資先】 SBI証券に株を預託している個人
【融資利率】 3.5%
【手数料率】 1.5%
【運用期間】 1年
【配当方法】 毎月分配
【保全方法】 借手の保有する有価証券への根質権設定
【リスク】 以下を全て満たした場合。
・借手が返済しない場合
・株価が40%下落(目安)した場合
【借手返済(回収)方法】 借手が保有する現金による返済または、担保の売却代金
【ポイント】 借手は担保評価額の60%まで借り入れすることができる。

この商品は内容を簡単に理解できると思います。一言で言うと「1年以内に日本の株価が40%以上下落しない限り、元本が毀損する可能性が低い利回り2%の投資商品」です。

それでは考察していきます。

■ このファンドの仕組みについて

このファンドの仕組みは、投資家が出資した資金を使い、SBIソーシャルレンディングが借手に3.5%の金利で貸付を行うものです。
借手は、借り入れにあたり、SBI証券に保有している株券を担保として提供します。
借手は、契約に基づき年利3.5%の貸付利息の12分の1(3.5%÷12ヶ月)相当額を毎月SBIソーシャルレンディングに返済します。
SBIソーシャルレンディングは、借手から返済金を受領すると、年利1.5%12分の1(1.5%÷12ヶ月)のを手数料として差し引き、残りの2%の12分の1が投資家に毎月配当として支払われます。

■ このファンドのリスクについて

それでは、このファンドへ出資をする際のリスクは何があるのか考えてみます。

  1. 借手が返済しない場合
  2. SBIソーシャルレンディングが倒産する場合
  3. 担保管理先のSBI証券が倒産する場合
  4. 担保の価値が貸付額を下回った場合

※ ここではⅱ.ⅲ.への考察は割愛します。

まず、投資家が注目すべきポイントとして、はたして「本当に返済できる借手であるのか?」ということです。
返済能力については、SBIソーシャルレンディングの借手審査に依存してしまうので、投資家にはコントロールできません。
そのため、どのような方が借りるのかを考えてみますと、下記のパターンになると思われます。

【リスク大】 お金に困っておりその必要な資金の為、自身の資産を担保に借入しようとしている
⇒ 担保売却による返済の可能性が高いため、返済期間が長期(1年)になる
【リスク中】 お金には困っていないが、借り入れでレバレッジをかけて資産運用しようとしている
⇒ 運用の結果次第であるが、借り入れ期間が短期~中長期(半年~1年)になる
【リスク小】 お金には困っていなく、資産を有効活用した一時的な借り入れをしようとしている
⇒ 一時的な借り入れのため、短期~中期(数ヶ月~半年)になる

では上記のうち、どのような借手が多いかを推測してみますと、お金を返せなくなるパターンの典型である「お金に困って急ぎで資金調達をしたい人」は少ないように思えます。

理由は、借入に時間がかかるからです。

結局のところ、投資家の資金がなければ融資が実行されませんし、融資実行までに最低1週間は待つ必要があります。

(投資家と借手の募集が1週間ごとにある)

また、ファンドの運用実績を借手の返済実績から推測してみると早期弁済が多く発生しており、比較的お金に困っている方の借り入れではないことが予想されます。

そのことから、現時点ではⅰ.のリスクはいくぶん低いのではないでしょうか。
また、結局は担保の売却による返済も可能なため、借手が返済できないということは無いと思われます。

このことから考えると一番注目すべきは「ⅰ.(借手が返済しない場合)が発生かつ、ⅳ.担保の価値が貸付額を下回った場合」が発生するかということになると思いますので、このファンドに出資する場合は、株式相場の推移とともに判断したいと思います。
なおアベノミクス効果が続いている現時点で、一部の銘柄の暴落を除いて、株価が40%程下落するということは考えにくいため、短期間であれば預貯金の一部を運用することは、「あり」ではないかと考えます(借手がどのような担保を持っているかは不明であるため、一概に40%とは言えませんのでご注意ください。)

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SBIソーシャルレンディング


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ソーシャルレンデイングの商品分析①はコチラ。

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② SBISL不動産担保ローン事業者ファンド(投資家利回り3%)

 この商品の概要ですが、HPを確認するとおよそ下記のとおりとなっています。

 【融資先】 東京都内で貸金業登録を行い、不動産を担保とした貸付事業を行っている法人
 【融資利率】 5.5%
 【手数料率】 2.5%
 【運用期間】 1年2ヶ月
 【配当方法】 毎月分配
 【保全方法】 借手の保有する、「①不動産担保貸付債権への質権設定」および、「①の貸付の担
         保不動産の抵当権への質権設定」
 【リスク】 以下を全て満たした場合
      ・借手企業が返済しない場合
      ・借手企業の貸付先が返済しない場合
      ・担保不動産が30%(目安)下落した場合
 【借手返済(回収)方法】 以下の方法です
      ・借手法人による返済(法人の貸付先の返済に関係ない)
      ・「借手法人の貸付先」からの返済金
      ・「借手法人の貸付先」が提供した担保不動産の売却代金による返済
 【ポイント】 借手法人は、担保不動産の評価額の70%以内での貸付事業を行っている。

このファンドは、初見では非常に理解しにくいです。ブログ主もかなり理解には苦労しました。
一言で言うと、「不動産を担保に貸付している貸金業者に利回り3%で投資してみる商品」です。

加えてSBIグループとは関係ない貸付先であるため、当初非常に怪しいと思いましたが理解してみればなかなかの仕組みで、保全が2重に図られている点も評価できました。

■ このファンドの仕組みについて

このファンドの仕組みは、投資家が出資した資金を使い、SBIソーシャルレンディングが「借手法人」に5.5%の金利で貸付を行うものです。HPの説明だとわかりにくいですが、簡単に概要を記載すると、出資金は以下のように移動することになります。

 ・投資家 ⇒ SBIソーシャルレンディング ⇒ 借手法人 ⇒ 第三債務者

返済の流れはその逆です。

 ・第三債務者or借手法人 ⇒ SBIソーシャルレンディング ⇒ 投資家

具体的に説明すると、「借手法人」は、「不動産を担保とした貸付事業」を行っており、SBIソーシャルレンディングからの借入金(出資金)を使って、「不動産を担保に借り入れを行いたい法人・個人事業主・個人(第三債務者)」へ貸付を実行します。

「借手法人」は、自身の貸付先である「第三債務者」への「貸付債権」と、「貸付時に第三債務者から徴収した担保不動産の抵当権」を担保として提供します。(担保に質権を設定しつつ、借手法人と第三債務者間の貸付契約に伴う契約書類一式をSBIソーシャルレンディングが受領して占有する)

「借手法人」は、契約に基づき年利5.5%の貸付利息の12分の1(5.5%÷12ヶ月)相当額を毎月SBIソーシャルレンディングに返済します。SBIソーシャルレンディングは、借手から返済金を受領すると、年利2.5%12分の1(2.5%÷12ヶ月)のを手数料として差し引き、残りの3%の12分の1が投資家に毎月配当として支払われます。

■ このファンドのリスクについて

それでは、このファンドへ出資をする際のリスクは何があるのか考えてみます。

  1. 借手法人が返済しない場合
  2. 「第三債務者」が返済しない場合(おそらく借手法人の返済原資の一部となるはずです)
  3. SBIソーシャルレンディングが倒産する場合
  4. 担保不動産価格が、貸付額を下回った場合

※ 3.は割愛

まず、投資家が注目すべきポイントとして、証券担保同様はたして「本当に返済できる借手であるのか?」ということですが、このファンドは担保を取得しているので「借手法人」だけに注目しても仕方が無いです。

というのも、結局のところ証券担保ローンファンドと同様に担保(債権の質権と抵当権の質権)があります。

また、借手法人の先に「現物の担保不動産を所有している第三債務者」が存在しています。

要は、「最終的にその「第三債務者」を含めた関係性の中から担保を使った回収がきちんと行えるのか」という仕組みがまずは大事になってきます。

  1. 「第三債務者」が返済できなくても、「担保不動産の抵当権の質権」によって「担保不動産」から回収できるのか?
  2. 「借手法人」が返済できなくても、「債権の質権」によって「第三債務者」から回収できるのか?
  3. 「借手法人」が返済できないかつ、「第三債務者」が返済できない場合、担保不動産から回収できるのか?

※ 「第三債務者」が返済できなくても、担保の売却により「借手法人」はいくらかの資金を回収し、自己資金と併せてSBIソーシャルレンディングに返済する場合があるため、残り1パターンは記載していません。

逆に言えば、この仕組みがしっかり働いていれば、実は「1.2.4.が同時発生した場合」しか元本毀損リスクは発生しないため、ⅰ.だけやⅱ.だけの場合には元本毀損が起こることはありません。

FAQを見る限り、第三債務者から、確定日付を取得した質権設定承諾書なるものを受領することと、抵当権へ質権を設定していますので、ⅰ.~ⅲ.は問題なく行えるようです。

また、借手法人の実態については詳細に公開されていないため、正直この会社が大丈夫なのかはさっぱりわかりませんが、担保不動産を取得していることに加え仕組みがきちんと確立されていることから、一応の安心はできます。

そのうえで、本ファンドは不動産価格の動向に左右される可能性が高いと考えられますが、不動産価格の下落ははっきり言って予測が難しいです。(不動産価格が下がるときは皆一斉に損をすると思います。)

そのため、不動産価格の下落をどうみるかによりますが、担保不動産の70%以下での貸付債権に限定していることから、利回り3%は妥当だと考えます。

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