SBIソーシャルレンディング 比較

ソーシャルレンディング全般とクラウドファンディングについて、調査と検証をおこなっていくブログです。



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現在、日本のソーシャルレンディングは3社が事業を行っていますが、日本のソーシャルレンディングにおいては、匿名組合契約が主体となっているようなので、いざ貸し倒れが発生した場合に損失をこうむるのは出資した投資家自身です。

安愚楽牧場、AIJ等、匿名組合契約による投資家被害はニュースにならないものも含めて枚挙にいとまがありません。

下手をすると出資金が全て消えてしまった事例も多々あります。

また、3社それぞれ投資家利回りが異なるものの、ソーシャルレンディングの利回りは2%~8%以内となっており、いくら低金利の時代とはいえ元本が0になるリスクがあるのであれば、はたしてそれだけの金利のためにそのリスクを取って出資するメリットがある商品なのかという疑問が出てきます。

そのため、各社金利がそれほど違わないことから、①元本毀損のリスクを抑えつついかに効率的に運用するかという点と、②投資家自身がどれだけリスク許容できるかが、各投資家がソーシャルレンディングを活用した運用をする際のポイントになってくるかと思います。

そこで本ブログでは、各社がどのような仕組みになっており、「利回りに対して適性なリスクなの?」という観点から商品について考察してみますので、皆さんの「リスク許容度」の範囲内での出資の参考にして頂ければと思います。


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SBIソーシャルレンディング


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SBIソーシャルレンディングについて、また、ソーシャルレンディング全般について、調査と検証をおこなっていくブログです。

記事一覧

■ ソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい人と、投資したい人をインターネットでマッチングさせるサービスの総称です。

ソーシャルレンディングとは?

また、海外では、ZOPA、Prosper、LendingClubといったソーシャルレンディング事業者が有名です。

■ 日本のソーシャルレンディングについて

日本では、SBIソーシャルレンディングmaneoAQUSHの3社がサービスを展開しております。

日本では、お金を貸す事について法律がとても厳しくて、サービス開始までどの会社も紆余曲折を重ねた模様ですね。

とくにSBIグループがソーシャルレンディング事業を始めるにあたっては金融庁に公式な方法で問い合わせを行っており、興味深いところです。

金融庁へSBIグループが問い合わせを行った内容についてはコチラ
その回答はコチラ

また、SBIソーシャルレンディング社maneoAQUSHともに、当初は個人向けの無担保貸付向けのソーシャルレンデイングファンドを扱っておりましたが、焦げ付きが多数発生したのか、現在、無担保ローンを扱っているのは、AQUSHのみとなります。

なお、SBIソーシャルレンディング社、maneo社は不動産を担保にした融資をメインに扱っている模様です。

■ SBIソーシャルレンディングの比較

SBIソーシャルレンディング社が扱っているソーシャルレンディングファンドは下記のとおりとなっております。

■ SBISL証券担保ローンファンド

ファンド概要:SBIソーシャルレンディング社がSBI証券のお客様に対して証券を担保にお金を貸し付ける事業に投資するファンド。
予定運用利回:2%
運用期間:約1年
現在の運用実績:下図をご参照

SBIソーシャルレンディング


■ SBISLコーポラティブハウスローンファンド

ファンド概要:SBIソーシャルレンディング社が複数の人が集まって組合をつくり”コーポラティブハウス”の建設を目指す際の資金を融資する事業に投資するファンド。組合員同士が連帯保証に入る点、コーポラティブハウスを建設する用地が担保となる点等から、比較的安全性が高いファンドとなります。
予定運用利回:2%
運用期間:約1年
現在の運用実績:下図をご参照

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■ SBISL不動産担保ローン事業者ファンド

ファンド概要:SBIソーシャルレンディング社が不動産を担保に融資を行う事業者に資金を貸し付ける事業に投資するファンド。
予定運用利回:3%
運用期間:約1年
現在の運用実績:下図をご参照

SBIソーシャルレンディング


SBIソーシャルレンディングでは、現在、新規に投資家登録を行い出資を行った投資家に対して1%をキャッシュバックするキャンペーンを実施しております。
また、投資家登録を行う事で、最新の運用実績などが閲覧できます。

SBIソーシャルレンディング


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記事一覧

まずは手始めに、最大手企業であるSBIソーシャルレンディングの商品について、分析を行ってみました。

この会社が取り扱う商品は、概ね利回り2%~5%の範囲内で、マネオの5%~8%やアクシュの無担保ファンドの8%台の利回りに比べてかなり低いのですが、殆どの商品で担保があるという点が特徴により、元本毀損リスクを抑えています。

「え!担保のあるなしで金利が2%~3%しか違わないの!?」というツッコミはさておき、現在、SBIソーシャルレンディングでは、3つの商品を取り扱っているようですので、それぞれ考察してみたいと思います。

  1. SBISL証券担保ローンファンド(投資家利回り2%)
  2. SBISL不動産担保ローン事業者ファンド(投資家利回り3%)
  3. SBISLコーポラティブハウスローンファンド(投資家利回り4%~5%)

1. 証券担保ローンファンド(投資家利回り2%)

この商品の概要ですが、HPを確認するとおよそ下記のとおりとなっています。

【融資先】 SBI証券に株を預託している個人
【融資利率】 3.5%
【手数料率】 1.5%
【運用期間】 1年
【配当方法】 毎月分配
【保全方法】 借手の保有する有価証券への根質権設定
【リスク】 以下を全て満たした場合。
・借手が返済しない場合
・株価が40%下落(目安)した場合
【借手返済(回収)方法】 借手が保有する現金による返済または、担保の売却代金
【ポイント】 借手は担保評価額の60%まで借り入れすることができる。

この商品は内容を簡単に理解できると思います。一言で言うと「1年以内に日本の株価が40%以上下落しない限り、元本が毀損する可能性が低い利回り2%の投資商品」です。

それでは考察していきます。

■ このファンドの仕組みについて

このファンドの仕組みは、投資家が出資した資金を使い、SBIソーシャルレンディングが借手に3.5%の金利で貸付を行うものです。
借手は、借り入れにあたり、SBI証券に保有している株券を担保として提供します。
借手は、契約に基づき年利3.5%の貸付利息の12分の1(3.5%÷12ヶ月)相当額を毎月SBIソーシャルレンディングに返済します。
SBIソーシャルレンディングは、借手から返済金を受領すると、年利1.5%12分の1(1.5%÷12ヶ月)のを手数料として差し引き、残りの2%の12分の1が投資家に毎月配当として支払われます。

■ このファンドのリスクについて

それでは、このファンドへ出資をする際のリスクは何があるのか考えてみます。

  1. 借手が返済しない場合
  2. SBIソーシャルレンディングが倒産する場合
  3. 担保管理先のSBI証券が倒産する場合
  4. 担保の価値が貸付額を下回った場合

※ ここではⅱ.ⅲ.への考察は割愛します。

まず、投資家が注目すべきポイントとして、はたして「本当に返済できる借手であるのか?」ということです。
返済能力については、SBIソーシャルレンディングの借手審査に依存してしまうので、投資家にはコントロールできません。
そのため、どのような方が借りるのかを考えてみますと、下記のパターンになると思われます。

【リスク大】 お金に困っておりその必要な資金の為、自身の資産を担保に借入しようとしている
⇒ 担保売却による返済の可能性が高いため、返済期間が長期(1年)になる
【リスク中】 お金には困っていないが、借り入れでレバレッジをかけて資産運用しようとしている
⇒ 運用の結果次第であるが、借り入れ期間が短期~中長期(半年~1年)になる
【リスク小】 お金には困っていなく、資産を有効活用した一時的な借り入れをしようとしている
⇒ 一時的な借り入れのため、短期~中期(数ヶ月~半年)になる

では上記のうち、どのような借手が多いかを推測してみますと、お金を返せなくなるパターンの典型である「お金に困って急ぎで資金調達をしたい人」は少ないように思えます。

理由は、借入に時間がかかるからです。

結局のところ、投資家の資金がなければ融資が実行されませんし、融資実行までに最低1週間は待つ必要があります。

(投資家と借手の募集が1週間ごとにある)

また、ファンドの運用実績を借手の返済実績から推測してみると早期弁済が多く発生しており、比較的お金に困っている方の借り入れではないことが予想されます。

そのことから、現時点ではⅰ.のリスクはいくぶん低いのではないでしょうか。
また、結局は担保の売却による返済も可能なため、借手が返済できないということは無いと思われます。

このことから考えると一番注目すべきは「ⅰ.(借手が返済しない場合)が発生かつ、ⅳ.担保の価値が貸付額を下回った場合」が発生するかということになると思いますので、このファンドに出資する場合は、株式相場の推移とともに判断したいと思います。
なおアベノミクス効果が続いている現時点で、一部の銘柄の暴落を除いて、株価が40%程下落するということは考えにくいため、短期間であれば預貯金の一部を運用することは、「あり」ではないかと考えます(借手がどのような担保を持っているかは不明であるため、一概に40%とは言えませんのでご注意ください。)

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